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矢野元委員長「黒い手帖」裁判

 「2005年、公明党の元国会議員である伏木和雄、大川清幸、黒柳明の3人が、『週刊現代』に掲載された記事で矢野の手帳を強奪したかのように報じられ名誉を傷つけられたとして、同誌発行元の講談社および同誌編集長と、記事に実名でコメントを寄せた矢野らを訴えた。この裁判で東京地方裁判所は2007年12月、原告側の主張を認め、講談社と矢野の行為が名誉毀損に当たるとして同社と矢野に総額660万円(内330万円につき矢野と連帯)の損害賠償金の支払いと、同社側、矢野それぞれに謝罪広告の掲載を命じる判決を言い渡した。同裁判には、矢野が3人に対して自身の手帳の返還を求める訴訟も併合されていたが、同判決は「被告矢野は、原告らの求めに応じ、自らの意思に基づき、本件手帖等を交付し、被告矢野宅内を案内したことが認められ」と請求を棄却。矢野は控訴した。
東京高等裁判所で行われた控訴審では逆に週刊現代による3人への名誉毀損を認めないどころかプライバシーの侵害だとする矢野の主張を全面的に認め、持ち去った手帳の返却と合わせて300万円の支払いを命令。逆転敗訴となった3人は上告するが、2009年9月1日、最高裁判所第3小法廷は控訴審判決を支持、上告を受理しない決定を下し実質矢野の勝訴、創価学会の敗訴が確定した。
この件では、さらに2009年6月、大川、伏木、黒柳の3人が、矢野が出版した著書「闇の流れ 矢野絢也メモ」「黒い手帖」に記載された虚偽の記述で名誉を毀損されたとして、発行元の講談社と矢野らを相手に6600万円の損害賠償と謝罪広告の掲載、販売差し止め等を求めて東京地裁に提訴した。訴状では、矢野が2冊の著書の中で、3人が2005年に矢野宅を訪れて手帳を強奪したり家捜したりしたと記載したことは虚偽と指摘した。また、当時のやり取りを録音した音声データをめぐり、矢野が著書で「改ざんされたもの」と記載したことにつき、ICレコーダーの製造元であるソニー株式会社によるデータ解析で「編集が行われた形跡は確認できない」と報告された点を挙げている。3人は同日、「新潮45」2009年6月号の記事についても同様に名誉毀損にあたるとして3300万円の損害賠償等を求めて東京地裁に提訴した。

学会の脅迫、証拠改ざんが明るみに

矢野氏の週刊誌での手記を巡り、これ以上書かせまいとする学会本部が、矢野氏が議員時代書き留めた詳細なメモ帳を強引に持ち去った事件。

 平成21年3月27日、公明党幹部OB3名に東京高裁は逆転勝訴判決を下す。300万円の支払いとともに手帳の返還を求められる。公明側3名は上告するが認められず結審。

東京高裁判決文
「控訴人(公明党OB3名)らは、平成17年5月14日に被控訴人矢野が創価学会青年部の幹部多数に囲まれ、いわばつるし上げのような形で、家族に危害を加えることを暗示する脅迫の下で、今後の政治評論活動を辞めると約束させられた事情を十分に知悉した上で、翌5月15日から同月30日にかけて4回にわたって被控訴人矢野宅を訪問し、創価学会青年部との約束を守るあかしとして本件手帳を引き渡すように求め、被控訴人矢野においてこれを拒絶するや、自分たちは創価学会ないし公明党の指令により訪問したもので、控訴人らの背後には多数の創価学会員ないし公明党員が存在するものであって、控訴人らの要求を拒めば、これらの多数の創価学会員ないし公明党員が被控訴人矢野及びその家族にたいしてどのような危害を加えるかもしれない旨を暗示しあるいは明示的に述べ、控訴人矢野を脅迫し、控訴人らのこのような発言内容に畏怖した被控訴人矢野が、やむなく控訴人らの要求に応じて本件手帳等を引渡したこと(略)を認めることができる」

 

  矢野証言


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