創価学会でおよそこの人ほど表に出ることもなく、「陰の会長」「ナンバー2」と評価された幹部はいない。この人こと、中西治雄氏(元学会総務)が20年の沈黙後、ついに日蓮正宗に帰伏した。
彼が池田大作氏に参謀室長より前から行動を共にし、1989年の金庫事件を起こしマスコミに現れるまで、側近中の側近として手腕を発揮したことは、たとえ宗門側についたとはいえ消しようのない事実である。最も中西氏を評価しているのは、池田氏本人にほかならない。
中西氏は池田氏より命じられ、八体に及ぶ本尊模刻、池田氏のカネ、女の世話など学会にとって致命的となる事情に携わってきたはずである。それだけに何かの裁判で証人ともなれば、学会が崩壊しかねない。それだけの重要人物ということだ。
このところ、他にも大幹部の脱会があるのは、いよいよ池田氏の病状が悪く、二度と人前には現れない、直接指令を出すこともできないと感じての安心感と思われる。ともあれ、学会本部では、疑心暗鬼、情報流出、派閥争いを起こし会全体が凋落に見舞われていることは間違いない。
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